そして今年も、「TEAM KAiun」の1BOXは穂高に向けて走り続けていた・・・・・・。
北穂、奥穂、西穂(独標)と、
クライミング&ドロップを成功させてきた彼らの次なる目標は、
昨年、奥穂を滑リ終えた瞬間、
メンバー一人一人の心の中にすでに決まっていた。
そう、今回トレースを残すキャンバスは、
「前穂・北尾根(クライミング)~前穂・奥明神沢(滑降)」
技術的には、今まで成功させてきた「白馬主稜」、「北穂東稜」、「奥穂南稜」
に比べれば遥かに岩の要素が多く、
特にボードを背負って登る彼らにとって、リスクの大きさは半端ではない。
しかし、今年もアイスクライミング、赤岳主稜とトレーニングを重ね 、
また彼らの今までの経験から、北尾根のクライミングは
決して無謀な挑戦ではないといえるだろう。
むしろ、自由な発想で新たな山の世界を切り開く、
彼らの意思が、無限の可能性を指し示したルートだったかもしれない。
前穂高岳山頂!
そして、ラインは描かれた・・・・・・・・・・・。
前穂~奥明神沢を目指して滑る
きっとまた来年も、未知なる頂を目指して
彼らはこの「Hotaka」に集結していることだろう。